2007年10月28日・漢検1級


年3回。もう恒例となった漢検受検。
さあ今回は何点で落ちるのか?


今回の会場は東大(本郷)。
法文2号館ならまあまあ因縁はあるけど、法文1号館だったので特に因縁はない。
教室は3級受検者と合同だった。
いつものごとく女子中学生が結構いる時間帯だが
普段より男性の割合が多かった気がする。


試験の形式も進め方も前回と全く同じ。


問題1:漢字の読み 
音読み:16/20点 
次の4点を失点。
・蕩滌(「とうでき」が正解。「とうしゅう」と書いてしまった) 
・黽勉((「びんべん」が正解。「きょくべん」と書いてしまった) 
・皺襞((「しゅうへき」が正解。「しゅうへい」と書いてしまった) 
・潸潸((「さんさん」が正解。「せんせん」と書いてしまった。当初正解を思いついていたのだが、修正して不正解。) 
墳塋(ふんえい)はかなり、禁遏(きんあつ)は少し迷ったけど正解。 

訓読み:9/10点 
次の1点を失点。
・貽し(「のこ」が正解。「もたら」と書いてしまった) 
他に迷ったのは、憔れ(やつ)、くらい。


まあ、着実に25点獲得といえなくもないが、音読みは最近得意分野になってきていただけにもっと正解しておきたい。「黽勉」は合格ラインレベルなら間違えてはいけない問題。


問題2:漢字の書き:22/30点 
次の8点を失点。
・ぞうひん(贓品)。(臧品と書いてしまった。
間違えなのはわかっていたけど、正解が思いつかなかった。
贈品と書こうかと迷ったのだけど・・)
・がいそう(咳嗽)。(凱走と書いた。そうを「走」と思い込んでしまった)
・皮をなめして(鞣)。(これは外してはいけないところだけど思いつかなかった)
・せんしょう(先蹤)。(戦跡と書いた。まあ言われてみれば・・。
はい、語彙不足。ちなみに跡はしょうとは読まないようです)

こうちゃく(膠着)、じくじ(忸怩)、いがみ合う(啀)、ゆうよく(遊弋)、
たしなめる(窘)、かがりび(篝火)、けいちつ(啓蟄)、かたがた(旁)、
せんしょう(僭称)、あおる(呷、煽)は問題なし。
・・・と思いきや、煽る間違ってるっぽいかも。
『鞣』は痛かった。煽るは・・・もし間違っていたらもっと痛い。


問題3:国字:8/10点 
サh、匁、颪、纃(綛)、竏。
匁のはらいがあからさまに離れていたので一応暫定8点。
でもこれは許容字体のような気がする・・・。


問題4:語選択:8/10点 
殷賑(いんしん)、沈湎(ちんめん)、乖戻(かいれい)、截然(せつぜん)で正解。
荏苒(じんぜん)で不正解。
ちなみに他の選択肢は「きんぜん」「しょうそう」「しんぎん」。 

・・・いや、荏苒って知らないんでいいです・・。8点取れたのは立派立派。
乖の左下部分、明朝体と違う形で書いてしまったけど大丈夫だよね。
北だってそれで許容なんだし・・。


問題5:四字熟語 
書き:12/20点 
()内を埋める問題 
(金甌)無欠、(枉駕)来臨、 
筆力(扛鼎)、光風(霽月)、桃李(成蹊)、肉山(脯林)、は正解
(黄粱)一炊、こともあろうに虹粱と書いてしまった。
他に、(鑿壁)偸光、(斗折)蛇行、鶴立(企佇)がわからなかった。 

意味:8/10点 
鶴立企佇の意味も外れ。

斗折は兔折と書いてしまった。知らないものは仕方ない。
黄粱と鑿壁を取っておきたかったところか。
いつも思うのだが、意味が1問2点というのはどうかと思う。1点ずつでいいよ・・。


問題6:当て字:8/10点 
糸葱(あさつき)、生絹(すずし)で不正解。
糸葱は苦し紛れに「こんにゃく」と、生絹はあてずっぽうで「うすぎぬ」と書いた。

まあ8点取れれば充分。


問題7:熟語の読みと訓読み:7/10点 
賻、薨、饕、燔、雋の5文字。 
賻る(おく)、を「と」と書いてしまう。
饕餮(とうてつ)を「てっとう」と・・・。いや、言われてみればそうなんだけどね。
燔く(や)を、繙と同字かと思って「ひもと」と書いてしまう。

・・・いや、糸へんと火へんで同字のわけがないなんて当然といえば当然だけど・・。
他の1級受験者に笑われてしまう。


問題8:類義語・対義語:16/20点 
韜晦、蝟集、駑鈍、鏤刻、揶揄、端倪、苞苴、壟断ができて14点。 

不堪(⇔練達)の堪を敢にしてしまった。 
陳套(⇔斬新)の套を蹈にしてしまった。 

はっきりいって、まぐれ。
間違えた2問も、言われてみればそうなんだという感じ。
苞苴(=音物)なんて、音物って何?と思いながらの正解。
とはいえ、こういう点の取り方をしないと合格ラインに届かないのだから仕方ない。


問題9:故事・諺:18/20点 
ほうろく(焙烙)がどうしても思いつかなかった。これは正解したかった問題。

こうがい(慷慨)は一瞬間違えそうになったけどすぐに思いなおした。
まあ得意分野といっていい。 


問題10:文章題 
書き:18/20点 
臥褥、放擲、闖入、歔欷、滂沱、慟哭、毫、譴責、乾坤で正解。 
屈撓でミス。 

臥褥はわからなかったので適当に書いたら当たった。
他は問題なし。ボーナス問題のようなものだから合格しておきたかった。


読み:8/10点 
澎然(ほうぜん)、瀉ぐ(そそ)でミス。「ぼうぜん」「さわ」と答えてしまった。 

とはいえ、他はまあ健闘だったと思う。


ということで、トータルで158/200点(暫定)

匁は正解だと思うが、煽るでミスしていたようなのでやはり158点。

・・・んー、合格に望みが繋がったかなと思ったのに。
またまたいつものごとく、次回持ち越しか。

いい加減そろそろ英語の勉強に専念したくなってきた。
といいつつ結構楽しんでるんで、また次回も、受かるまで受けるんだろうけど。

今回の敗因は四字熟語ってことになるだろうけど、
そもそもあまり本気で合格する気がなかったのか、ミスが色々重なった
(黽勉、潸潸、煽る、など)というのも大きかったと思う。
まあ、また四字熟語中心に覚えなおして、次回に期待ってことで。







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