2008年2月3日・漢検1級
さて、またも漢検受検の日。
今年こそは受かりたいところだが、果たして・・・?
前回は159点。(200点満点・合格ラインは160点)
雪。足元も悪いし電車も不安なので早めに会場に向かう。
今回の会場はお茶大。さすがに入るのは初めて。
会場が女子大ということには無関係だと思うが
気のせいか、1級受検者にもいくらか女性の割合が増えていた気がした。
試験の形式も進め方も前回と全く同じ。
ここ数年、この形式で定着している。
問題1:漢字の読み
音読み:18/20点
次の4点を失点。
・弊竇(「へいとう」が正解。「へいこ」と書いてしまった)
・杙((「よく」が正解。「いつ」と書いてしまった)
瀦溜(ちょりゅう)は少し迷ったけど正解。
訓読み:8/10点
次の2点を失点。
・揩う(「ぬぐ」が正解。「まが」と書いてしまった)
・訖われば(「お」が正解。「こ」と書いてしまった)
鯢(さんしょううお)は正解。さすがにくじらは沼沢にはいないだろう。
擅(ほしいまま)なども着実に正解。
26点。僕はそうじっくり勉強していないので、中盤の意味を問われる応用問題に弱い。
なので、本当はここで27〜28点は取っておきたいところ。
でも26点ならまずまず勝負にはなる。
問題2:漢字の書き:24/30点
次の6点を失点。
・敵方に「かん」を通じ(「款」が正解。「奸」と書いてしまった。「姦」と迷ったのだがどちらも不正解らしい)
・矯めつ「すが」めつ(「眇」が正解。「賺」と書いてしまった)
・大根に「す」が入る(「鬆」が正解。「饐」と書いてしまった)
もや(靄)、卵をかえす(孵)、てきめん(覿面)、しんぴょう性(信憑)
「とう」が立つ(薹)、はんごう(飯盒)、身を「やつ」す(窶)、
はこう状態(跛行)、たが(箍)、生け「す」(簀)、しょうへい(障屏、招聘)
鬆、言われてみれば・・・。
他の4点も、いけるかな〜と思ったんだけど。
28点くらい取れるかなと思っていたのでちょっと痛い。
問題3:国字:10/10点
俤、弖、こまい、しんし、鮗。
問題4:語選択:8/10点
放埓(ほうらつ)、獰猛(どうもう)、宿痾(しゅくあ)、慳貪(けんどん)で正解。
褫奪(ちだつ)で不正解。
ちなみに他の選択肢は「しい」「ぶりょう」「ろかく」。
慳貪、よく書けた。
本当は褫奪も書きたかったけど、今の実力ではまあ仕方ないところ。
問題5:四字熟語
書き:14/20点
()内を埋める問題
(俛首)帖耳、(籠鳥)檻猿、(曖昧)模糊、(霖雨)蒼生
曲突(徙薪)、瞻望(咨嗟)、蓴羮(鱸膾)は正解
(三豕)渉河、金声(玉振)、左提(右挈)がわからなかった。
意味:10/10点
まぐれ当たり出来そうな問題もないし、取れるところを確実に取ったという感じ。
左提右挈の意味も問われたが、左右の文字が使われることから『互いに助け合う』の類推が働いて正解。
問題6:当て字:7/10点
豆娘(いととんぼ)、白地(あからさま)、耶悉茗(ジャスミン)で不正解。
青花魚は「さば」と書いてまぐれ当たり。
豆娘・・。とりあえず「まめむすめ」と書こうかと思ったが絶対外れなので、小豆と同じかなと「あずき」と書いたがもちろん外れ。
まあ7点取れれば良しとすべき場面。
問題7:熟語の読みと訓読み:8/10点
竄、笨、蹇、肄、殄の5文字。
遯竄(とんざん)、を「たくそ」と書いてしまう。
蹇む(なや)を「つつし」と書いてしまう。
「蹇む」は取っておきたかった気もするけど、そこまで完璧主義になれる実力はない。
とりあえずまあ充分。
問題8:類義語・対義語:14/20点
老耄、掉尾、解纜、放伐、老獪、尺牘、眼瞼ができて14点。
雅致(⇔野趣)
草莽(=在野)
儕輩(=儔侶)
まぶたという意味の『眼瞼』。読み方が「けん」で、どうにか思いついての正解。
前回のようなひどいまぐれ当たりはなかったが、
解答を見てもこれ以上出来そうにもないし、まあ実力相応か。
問題9:故事・諺:18/20点
・五寸の鍵『かいこう』を制す
『開闔』は真っ先に思いついたのだが、
鍵だから何かを開けるのかな、だったら『こう』は『口』か、と考えすぎて失点。
『なまり』は国の手形
なども聞いたことないけど、まあ鉛じゃなくて訛だろうなと判断して正解。1級の場合未知の語句はまず間違いなくあるので、こういう点数の取り方をしなくては合格できない。送り仮名がないが、1級の問題に送り仮名の有無など大した問題ではない。
かいこう・・・つくづく惜しかった。今回ここで満点が取れると大きかったのだが。
問題10:文章題
書き:16/20点
繙く、頗る、波濤、広闊、靡く、濁醪、嚢底、豈で正解。
翠微、闕下が不正解。「悴美」「蹶下」と書いてしまった。
読み:8/10点
禁む(とど)、涅し(でっ)で不正解。「つぐ」「しる」と書いてしまった。
翠がつく単語を間違えたくはなかったが、「すいび」から思いつかなかった。
とはいえ、かつて苦手にしていた文章題で得点が安定して取れるようになった。
以前に比べて、確実に実力アップしてきたと思う。
ということで、トータルで163/200点
自己採点で初めて合格ラインを超えた。
それにしても、国字以外の全ての分野で8割前後。本当にギリギリ。
減点されないかどうか不安な問題もいくらかあるが、
減点を3点までに抑えることが出来ていれば、晴れて1級到達。
さてどうなることか。
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(2008年2月21日)
2月3日の漢字検定、もう合否結果のオンラインサービスが開始しました。
仕事早いです。漢検協会の人さすがです。
受検番号などを入力し、クリック。
さあどうなってるか。ドキドキ・・・。
「一級合格おめでとうございます。」
よっしゃ。
ということで、晴れて1級ホルダーになりました。
まあ合格ラインギリギリだろうし、
常連(リピーター)さんたちに実力は全然及ばないだろうけど
勝利は勝利。
今までさんざん1点差に泣かされてきたんだし。もう充分です。
コミュニティ向けのコメントは、
成績表等が送られてきた後であらためてします。
まあお世話になってきたんだし、
今後チャレンジする人に向けて、後でまたゆっくり書くんで。
さて今後の話。
以前書いた通り漢検はこれで当分お休みにします。
一応卒業ということで。(まあ何年か、何十年か後にまた戻ってくるかもしれないですが・・)
僕の目標は別のところに置くことにします。
『英検・数検・漢検』は、三大検定と呼ばれているそうです。
今後の目標は、その三大検定の「1級制覇」ということにします。
さしあたり、今年の4月に数検(数学検定)の準1級、
6〜7月に英検の準1級を受験する予定。
それぞれ準1級に合格した時点で
あらためて1級に照準を定めることにします。
ということで、頑張ります!
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(2008年3月6日)
漢検の合格証書が届きました。
久々の勝利。いや〜。やっぱり賞状はいいですね〜。(厳密には『賞状』じゃないのかも?)
結果通知も入っていました。
得点は自己採点通り163点。
ほぼ全部の分野で平均点の約2倍の得点でした。
それくらい取らないと合格出来ないからな。厳しいものです。
ぎりぎり合格だけあって、多くの分野で『合格者平均点』より得点が低かったようですが・・。
やっぱりリピーターさんはすごいや。プロですね。
ともかく、1級より上はないんだし、漢検についてはこれでゴールということにします。
今の興味はやっぱり英語に向いてます。
このところ仕事が忙しくてライブに行けないなど
平日に全然遊べなくなってるんで
時間の自由度がきく職種への憧れがかなり強まってます。
(今さらだけど、よくこんな状況で漢検合格できたと感心してしまう・・笑)
でも、たとえば技術系翻訳の道を目指すにしても全然実力が足りてないからな。
将来の選択肢を広げるためにも、今年中にぐっとレベルアップしたいものですね。
それと、万が一の時に家庭教師か塾講師で食いつなぐためには数学も忘れないように・・。
ってなわけで4月に数検。6月に英検。まずは準1級制覇をめざします。
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(2008年8月29日)
漢検情報誌「樫の木」Vol.303が送られてきた。
7月って言ってたのに、ちょっと遅いぞ(笑)
まあ合格発表は早かったからいいんだけどね。
ソニー相談役や東大総長の談話の記事などをめくっていく。
後ろのほうの記事にあった。
2月の1級合格者の名前。
載ってる載ってる。
まあ、ある意味ここに載るために頑張ったわけだしな。
僕の順番は、ちょうど合格証書に書いてあった番号と同じ。
これって北海道から順に通し番号なんだね(笑)
それにしても、本当に100人もいなかったんだ。
年齢は書いてないからわからないけど、
この中では僕も青二才って感じじゃないかな。どうだろ。
成績優秀者の表彰式の記事もあった。
いいな〜。
一度くらいこういう場所で表彰されてみたいな。
でも、多少頑張ったところで常連さんに勝てるようになるとは思えないし、まあいっか。
まあ、僕は、自分のやりたいようにやるだけさ。
今年の6月から秋に延期せざるを得なくなった、
もう2つの検定。
そろそろ申し込まなくちゃね。
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