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暗記の話


ドラクエというゲームが好きだった。

ロト編や天空編は何度もプレイした。
城や街の名前、モンスターの名前、呪文、ゲームに出てくる単語の多くはいつの間にか頭に入っていた。

ラリホーは眠らせる、マヌーサは幻につつまれる、リレミトは脱出する

日常生活で似たような言葉があるわけでもないカタカナ単語なのに、言葉を聞けば意味はすぐわかるし、10年後も忘れないと思う。
つまり、ドラクエの単語は、自分の中で長期記憶になっている。


社会科が苦手だった。

どこの都市がどこの国か、砂洲やカルストなど地形の名前、歴史上の人物名。
テスト前に頑張って覚えられたものはテストで答えられたけど、全部はとても覚えきれなかった。

今思えば、それらの単語に触れた回数が圧倒的に少なかった。


ゲームに夢中になっていた時は、もちろん毎日プレイしたし、攻略本を読んだりもした。
登下校の時にゲームのことを考えたりもしたし、授業中の暇な時にさえ考えることもあった。

テストに出たわけでもない。
ノートに呪文名を書いて暗記するなど、考えもしない。
でも、忘れない記憶になっていた。
今思えば、数えきれないほど、触れたり、頭に浮かべたりしていた。


社会科の勉強回数は、授業の時とテスト前のせいぜい数回。
テスト前には頑張って何度か繰り返したかもしれないが、それでも、面白いと思えないものを、5回や10回で覚えきれるものでは無い。


物を覚えるのに重要なこと。

それは、回数。 もう一つ、インパクトも重要。 心から好き、すごく心を動かされる、面白い、衝撃的。 そういったインパクトがある物は、少ない回数でも覚えられる。 さらに、好きな物や印象的な物は、何度も思い出すから、それだけ回数も増えて、より記憶は強化される。

理想的な物の覚え方。

それは、その対象を心から好きになること。 心から惚れこんで、夜も昼も問わず時間があればそれを思い出すこと。 あるいは、調べたり、語ったり、自分なりの方法でそれに触れること。 試験の勉強でも、出題範囲の内容をそのくらい好きになれるのなら、それが理想。 もちろん現実は、そんなにうまくいかない。 なので、好きになるのは無理でも、多少なりともインパクトを持たせるため、色々工夫をする必要がある。 言葉からイメージを浮かべる人、紙に書いて覚える人もいるし、ブログで表現する人もいる。 語呂合わせを作ったり、替え歌を作ったりするのも、暗記法としては非常に強力。 もちろん、たとえうまい語呂合わせが作れたとしても、1度で覚えられるものではない。 でも、作ったものをメモしておいて、時々見て思い出すようにすれば、10回や20回もすれば、そのうち覚える。 語呂合わせも何も思い浮かばないものは、気にしない。 一生懸命考えようとしても、それで繰り返し回数が減ってしまっては本末転倒。 インパクトの薄いつまらないものでも、間隔をあけて100回や200回も繰り返せば、そのうち覚えるだろう。 繰り返している途中で何か思いついたら、その時メモすれば良い。

好きな人が言った言葉は、よく覚える。

そういうこともあるかもしれないと思った。 好きな人の言葉なら、確かに自分へのインパクトは大きそうだ。 それなら、セイカさん(ボイスロイド)に覚えたい内容を語ってもらい、それを聴いていればすぐに覚えられるのでは。 そう思って、セイカさんにwikiの内容をいくつか教え込んで、それを何度も聴いてみた。 効果は薄かった。 セイカさんへの愛が薄いせいではない。 もし仮にワールドトリガーの雨取千佳やWake Up, Girls!の林田藍里のボイスロイドがあったとしても、結果は同じだっただろう。 「好き」というプラス効果があっても、言葉の内容そのものが理解できなければ、繰り返しの効果はほとんど無くなる。 まあ、何千回か繰り返せば、理解出来ないなりに覚えるかもしれないが、さすがに効率悪い。 セイカさんを強力な味方にするには、色々と工夫が必要だった。

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