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独学の話


独学か、予備校通学か、通信教育か。

行政書士試験の勉強について検索すると、こういった選択肢を目にすることが多かった。

これは、今まで受けてきた検定試験では見られない現象だった。

まあ、行政書士のような資格は人生に関わる場合も多いし、予備校の需要が高いのだろう。

世界遺産などの検定試験は自己啓発のものが多いので、予備校の需要はあまりない。
希望人数が少ないと商売にもならないだろう。

独学の定義

独学の定義を考え出すと簡単なようで意外と難しいのだが、 一般的には独学かどうかは以下のように判断していると思われる。 ・「予備校に通ってお金を払ってコースを受講している」 これが「独学で無い」ことについては異論はないだろう。 ・「資格試験向けの通信教育をお金を払って受講する」 これは独学に近い性質を持つと思うのだが、一般的な分類としては「独学」「通学」以外の第三の分類に属するようだ。 ・「模擬試験を受講する」 これが微妙なところだが、一般的にはこれは独学の条件に影響しないようだ。 つまり、「通学」「通信」をしておらず、「模試」だけ受けた場合には「独学」とみなす場合が多い。 もっとも、行政書士の場合、解説講義の録画を見ることができたりもするので、グレーゾーンには思える。 ・「資格取得が目的ではない大学・専門学校等に通って、資格の分野の勉強をする」 つまり、大学の法学部で勉強した経験がある人が行政書士試験を受けるようなケース。 これも、行政書士が目的の講義を受けているわけではないので「独学」の要件には無関係とみなされる。 ただ、この例の場合、平均的な人よりも法律の前提知識を持っているのは疑いないので、 これらの人が「独学短期間で合格した」と宣言すると、「嘘では無いが勉強方法は参考にならない」とされる。 ・「予備校の出版している参考書を使う」 これは文句なしに独学の要件には無関係と言えるだろう。 市販の参考書の多くはどこかの予備校の出版物。 これで「独学で無い」とされた場合、「独学」で受かるのは非常に困難だ。 まあ、要するに、「予備校の授業」「通信教育の授業」を受講していなければ全て「独学」とされる。

独学と通学の優劣

独学で合格しても、通学で合格しても、それによる優劣は無い。 金銭を支払って先生からノウハウを教わろうが、参考書や問題集を購入しようが、 正当な取引であれば他人がとやかく言うことではない。 どちらが効率的かと議論されることもあるが、そんなものは人による。 一般的に独学のほうが時間がかかると言われるようだが、 通学の場合、教室への行き帰りの時間や手続きの時間、授業の待ち時間などが発生する。 社会人で資格を目指すなら、隙間時間も当然有効活用するべきだが、 拘束時間が無いという点では独学のほうが断然有利になる。 そして、通学の場合、当然「復習」の時間も必要になるだろう。 授業を聴いているだけで復習もせずに受かるような甘い試験でない限り。 もちろん、独学の場合には勉強方法や書籍も自分で選ばなければならないし、 質問できる先生や切磋琢磨する同級生も与えられない。 そして、それが一概に不利になるか、というと、やはり「人による」と思う。 相性の良い先生や同級生だったらプラスだろうけど、 相性の悪い相手だったら、一人で行ったほうが効率的というケースも往々にしてありそうだ。 いずれにせよ、このページでは「独学のほうが良い」「通学のほうが良い」と言い切るつもりは無い。 言いきるためには双方の経験が必要だと思うが、そんなことをするつもりはない。

個人的方針

「何も主張しない」となると、このページが無意味になるので、最後に個人的な方針を書きたい。 個人的な方針は以下とする。 「一度に数万円以上のお金はかけない」 アバウトだけど、趣味で行ってる以上、このあたりが妥当だろう。 模擬試験は大抵1回1万円以内だからOK。 それが何回か重なって数万円になったとしても、1回分については数千円程度だから良い。 逆に、資格を取得するために受験料が数万円かかるものはNG。 (会社が費用を出してくれる、ならOK) これなら、通信・通学とも大抵数万円以上になるから、大体NGになる。 もっとも、無料コース・格安コース等があるならメリット・デメリットを検討して、受講するのも吝かではない。 素直に、自分の気持ちに正直に、というのが長く続けるポイントだと思う。

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