千佳回。 千佳が人を撃てるように見えるというヒュースの話から、 宇佐美先輩とレイジさんへの千佳の語りへと続きます。 千佳の気持ちがとても胸にくる回でした。 自分の本当の気持ちに向き合って、 初めて素直に宇佐美先輩とレイジさんに語る千佳。 今までの千佳の行動原理は、「他人にどう思われるか」をずっと気にしていたという、とても人間らしい感情でした。 確かに、「人を撃てない」という鳩原先輩と同じ制限がありながら、 鳩原先輩と違う点も複数の人から指摘されていて、いずれ克服するべき課題、という伏線はありました。 これで一気に乗り越えるのでしょうか。 遊真や修が危機にあったら、という言葉を聴いた時の千佳の表情。 そして何といっても自分の胸の内を打ち明ける時の表情。 いつも笑顔の千佳も可愛いけど、人間らしさという点で共感できて、今回の表情は笑顔からほど遠いにもかかわらず、千佳ファンとしても好感度が大いに上がった回だったと思います。 宇佐美先輩の優しさも沁みます。 「ちゃんと聞くよ」も良かったし、何といっても 「それはふつうのことだよ」 での千佳への真剣な表情。 そういえば、こんな感じで相手への思えば意外とレアかもしれないです。 正直、宇佐美先輩への好感度もあがった回だったと思います。 ヒュースもそうですね。 付き合いは短いが、と言いながらの千佳への評価。 千佳の様子を見て「答えを聞くのはしばらく無理そうだな」 「無理なら無理でかまわない」などの気遣い。 まあ、無理やり撃てると結論づけて、本番で、やっぱり駄目だったでは意味ないですが、 でも、ちょっとした心遣いは嬉しいところです。 「わたしもちゃんと戦いたい」の千佳の決意。 かつての「自分で戦えるようになりたいです」「今度こそ友達はわたしが助ける」あたりと並ぶ千佳の名シーンになっていきそうですが、 どうなるか。 ヒュースのように力押しで勝つ展開も見てみたいものです。 少年漫画的にはどうかというのもあるでしょうが、 戦略が戦術に優先されるという展開もワールドトリガー的にはあるはず。 とはいえ、次回は草壁隊メンバーと弓場さんが登場しそうで、そちらも楽しみなところです。
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