1 おまえ、おもしろいウソつくね 

 

なぜ「おもしろいウソ」?

三輪隊の三輪と米屋が遊真を襲撃した際、「こいつは二人掛かりで確実に始末する」と言う三輪に対して遊真が言った台詞。
実際にはスナイパー組も狙いを定めていたので、この『二人掛かり』という部分が嘘になります。
 
ところで、遊真は普段、嘘をついた相手には「お前、つまんないウソつくね」と言います。
でも、この時だけは「おもしろいウソ」と言った遊真。貴重な「おもしろいウソ」発言です。
 
この嘘が他の嘘と比べてどこが面白いのかを考えてみました。
たいてい遊真が「つまんない嘘」というのは、 「自分の個人的な本音をごまかすためのウソ」のような気がします。
ユーマからお金を取ろうとした男たち、修がほめられるのが気に食わないというのを否定する木虎、 ネイバーにさらわれた人について尋ねた千佳、等々。
でも、この三輪の嘘は、「戦いを有利に運ぼうという戦略的な嘘」であり、個人的な気持ちのごまかしとは少し違う。
そういった戦略的な面に好感のようなものを持ったのだろうか。
 
……でも、同じように戦略的な嘘とはいえ、ヴィザ翁の「もたもたしていては雛鳥に逃げられてしまう」は「つまんないウソ」なんですよね。
他の「おもしろい嘘」の例が出てこないと、結論を出すのは難しいかもしれないです。


遊真のついたウソ

さて、相手の嘘を見抜く遊真ですが、遊真本人は結構嘘をついています。
遊真のついた印象的な嘘を列挙してみました。


  • 遊真自身がネイバーだという話を修にしたときに、なかなか信じなかった修に対して
    「今の全部なしね。俺はネイバーじゃないよ。すごく日本人だよ」
     
  • 学校を襲ったモールモッドを倒したのが自分だとバレないため
    「オサムが危ないところを助けてくれました〜オサムはひらりと身をかわすと、すばやく相手の背後をとって一刀両断〜」
     
  • 前項の続きですが、木虎に「誰あなた」と聞かれた時に
    「オサムに助けられた人間だよ」
     
  • 「こいつ、小南先輩のこと超かわいいって言ってましたよ」と言うとりまる先輩の嘘に同調して
    「うむ。言ってた気がする」
     
遊真のつく嘘は結構あからさまなんですが、「ワルノリ」という感じで面白いことが多いので結構好きです。
全体的に、修を持ち上げたり、修の立場を良くしたりするための嘘が多いですね。
まあ、最初の出会いの時に指輪の件でかばってもらって以来、修にかなり好感を持ってますよね。
(2015/8/17 ここまで)

 


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