B級ランク戦最終戦も大詰め。二宮隊3名と、三雲隊の残った3名の激突です。 様々な人が観戦してますが、出穂ちゃんすっかり玉狛メンバーに馴染んでいる様子。 ネコの代わりに雷神丸を膝に乗せてますが、動物に好かれるタイプなのか。 「オッサムと誰かが交換になるのは駒損」の王子のセリフに小南が憤慨してますが、 まあ客観的にはその通りでしょう。 前半は、千佳の一発がどういう形で来るかの駆け引きです。 解説や隊員達の的確な分析が次の展開への興味を引き立てるのがいかにもワートリらしい。 二宮さんの「三雲じゃ脅威にならない」がウソというのは興味深いです。 遊真の瞳から、ウソというのは間違いないわけですが、ということは 二宮さんも修を多少なりとも認めているということになります。 そして、「あんたを倒すのはオサムだよ」。 場面が場面だけに、結果を正しく予言しているようには見えるのですが、いやでもまさか、と思わせます。 「雨取のトリオン以外に崩れる要因はない」と、千佳のトリオンが脅威であることを認めるなど、 何だかんだで相手のことを正しく評価する二宮さんも良い。 そして、ついに狙撃。なんとレッドパレット。 しかしそれは読まれていて腕で防いだ犬飼。絶体絶命の三雲隊、どうなる、と先が気になる展開。 二宮隊が二手に分かれて、狙われた千佳も危ない、どうなるか、という展開で後半へ。 「駆け引き」には「駆け引き」で捻じ伏せるのが二宮さん、との出水のセリフ通り、辻が引き返して修を狙った、その瞬間。 ヒュースの「ここだ」の通り、ついに出た、千佳の狙撃。 ランク戦最大の名場面だと思います。 修や遊真を助けるためなら人を撃つと思う。 試合に千佳が言っていた伏線。 修を救うため、咄嗟に撃った千佳の表情。 熱いような、泣けるような、すごく心が揺さぶられます。 そして、修の射撃も二宮にあっさりかわされ、唯我もあちゃーという表情を見せて、そんな中の 三雲ととりまるの「勝った」 まあ、そのセリフは普通は負けフラグなんですが、他の全員が負けたと思った中の「勝った」はインパクトあります。 二宮や出水も含め、その場の全員の裏をかいた修のハウンド。 思えば、アステロイドと思わせてハウンドというのは、ヒュースが事前に準備していた作戦でした。 ヒュースが落ちて、修がヒュース役をする、というのが数回前に言われていましたが、 その伏線も見事に回収してくるとは。 最後は遊真が決めましたが、二宮が抵抗できなかったのは、遊真が素早かったのもあるとしても、 修からの大ダメージが利いていたのでしょう。 修が実質二宮さんを倒したようなもので、まあ、まさかの幕切れと言って良いかと思いますが、やはり主人公の一人だったとも言えます。 「ナイスキル」は千佳にとって救われたかもしれないです。 今までの話の流れからすると、撃った時は必死だったとはいえ、ガードも聞かないような一撃は相手にずるいと思われないか、 千佳はそういった面も気にしそうに思えます。 当の相手から賞賛されたのは良かったと思います。 そして、犬飼のこの言葉にも、どんな思いがこめられていたか。 人が撃てなかった鳩原さんと、千佳が同じではなかったことに安堵したか、複雑な思いもあったか。 三雲隊はこれで目標点に達したのですが、試合はまだ終わってはいないし、二宮隊が勝つ可能性は十分あるわけですが、 二宮隊が目先の一勝にこだわらなかったのは、勝ち負けよりも最終順位のほうがずっと価値が高いことを意味してます。 まあ、三雲隊の健闘を称えたという意味合いも大きいでしょう。 もし試合続行となれば、遊真が大ダメージを受けている以上、犬飼にも十分勝ち目はあるはずです。 しかし、目標の得点を達成した以上、三雲隊のモチベーションが下がるのはやむを得ないでしょうし、 この状態で続ける意味もあまりないという判断も良いと思います。 かくして長かったB級ランク戦も終了。 今回の千佳の一撃から三雲・遊真への流れは、大きな山場だったと思います。 大規模侵攻の山場が三輪の場面なら、B級ランク戦では今回の場面。 リアルタイムで読めて本当に良かったと思える回でした。
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